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2009年9月30日 (水)

「日曜日ナマステ」9/29寺原太郎の日記より

長い1日だった。朝イチの8時半からステージを使ってのリハ、11時半からカダムジャパンの伴奏があって、いったん家に帰り、4時からテンジンさん、終わって鎌倉に走り、7時半から麻心。家に帰ったのは1時過ぎくらい?もう何もおぼえてない(笑)

 

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ステージに上がると、すでに客席はぎっしり。後の方にはいくつものチベタンフラッグがはためき、大勢のチベタンサポーターが駆けつけてきてくれてるのがわかる。それだけで胸が熱くなる。

最初に歌ったのはなんだっけ。Heart Sutraだったかな。
般若心経のサンスクリット版。ガーテーガーテー、パーラーガーテー。
テンジンさんの声がトップに入った瞬間、マイクの許容量をはるかにオーバーして音が割れまくる。割れまくるのもかまわずガンガンいくテンジンさん の声。PAの人が慌てて調整してくれてる様子が目に浮かぶ。それまでのウィスパーボイス、はにかんだ物静かな様子から、突如このヒマラヤンボイスが出てく るなんて、誰が想像しよう。誰が想像しようじゃなくて、それは僕がちゃんと伝えておくべきことでした。すみません。でもサウンドチェックなしのナマステの ステージはいつもこんな感じだ。

最初の一声で、すべての客席が、いや客席のみならずあの広いナマステの会場すべての人の意識がこちらにぐぐっと吸い寄せられるのを感じる。ステージにいる僕らすら、なにかとてつもないことが始まりつつある予感に胸の高鳴りを抑えられない。
歌声に笛が絡み、シェンのタブラが下からそれをプッシュアップする。
爆発する数千の歓喜の声と拍手。こうしてテンジンさんはナマステのステージにデビューした。数千は言い過ぎか(笑)でも確実に千人以上はいたよね。
歌がはじまるや否やさらに人がステージ回りに押し寄せてくる。

2曲目はツォ・マルポ。4つの色の湖。この世界を構成する4つのエレメント。少し落ち着いた感じの静かな曲。ここから敦子ちゃんも加わり、途中カタックのパートを挟んで進行。これが初めての共演だ。
さて、じゃあ次はいよいよ最後の曲……と言いかけたところで、主催者側から「もう1曲やってもいい」とお達しが出る。アナウンスすると、沸き起こる大きな拍手。さて、何をやろうか。Crane Song?
「Amaはどうだろう?」とテンジンさん。

Ama。お母さん、という言葉であり同時にふるさと、祖国を意味する。マザーランド。鳥よ、この想いをどうか祖国に届けておくれ。
この曲がここにくるか。後半はもう、笛を吹くのをやめてコーラスに徹する。歌い続ける。歌の意味を知る前は、なんだか楽しげな曲だなと思ってたんだ。今はもう、歌ってるとついつい胸がいっぱいになって声が詰まってしまう。
みんなのこの声が、海を越えてはるか遠くチベット高原にまで届きますように。

最後はDawey Wola.
満月の下で、友と酒を酌み交わし語りあう。
力強いトラヴェリングソング。遊牧のリズム。
天を抜けるヒマラヤンボイスが、遥か彼方まで突き抜け代々木公園に満ち渡る。高まる会場の熱気。興奮。インド人も日本人も、アイヌも沖縄も、すべての目がステージに釘付けになってる。
演奏が終わって、僕らはこの後すぐ鎌倉に向けて出発しなきゃいけないけど、15分だけ、ステージの脇でCD販売しますとアナウンスしたら、目印の チベタンフラッグを広げる暇もなくみんなが殺到、瞬く間に持ってきたCDがはけてしまった。すごかった。まったくグレイトだ、テンジンさん。
小さな会場は小さな会場なりに、生音なら生音ならではの、そして大舞台は大舞台で圧倒的な存在感を見せつけるテンジンさん。
惚れました。




 
 

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